アジア太平洋地域最大級のリテールイベント「NRF APAC 2026」のメインフォーラムである「Big Ideas」において、Hanshowはグローバルテクノロジー企業であるMicrosoft、中国を代表するデジタルリテール企業であるRainbow Digital Technologyとともに、「未来のスマートストア」をテーマとしたセッションに登壇しました。

本セッションでは、AIやデジタルツインをはじめとする先進技術が小売業にもたらす変革の可能性について議論が交わされました。各社が取り組む最新のイノベーションや実践事例を共有し、次世代リテールの姿について多角的な視点から意見交換が行われました。

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本セッションはMicrosoft Industry AdvisorChristian O’Donohue氏がモデレーターを務め、Hanshow Retail Research Institute院長の孫賢杰(Sun Xianjie)氏、Microsoft Senior Director of Retail & Consumer Goods StrategyAnya Minbiole氏、そしてRainbow Digital Technology副総経理の徐穎(Xu Ying)氏がパネリストとして登壇しました。

セッションでは、「業界が直面する課題」「デジタル変革のビジョン」「実践事例」「今後のイノベーション」というテーマに沿って議論が展開されました。小売業界が抱える現場課題やデジタル化推進における障壁を掘り下げるとともに、各社が持つ専門知識、技術的強み、実践経験を共有しながら、次世代リテールの実現に向けた具体的なアプローチについて多角的な意見交換が行われました。さらにセッション終盤では、今後の小売業の進化を支える新たな取り組みについても発表され、会場の大きな注目を集めました。

 

業界が直面する課題

小売デジタル変革における3つの重要テーマ

 

データ可視化の課題

店舗における「人・商品・売場」に関するデータは依然として分散しており、リアルタイムかつ包括的に把握することが容易ではありません。その結果、店舗全体の状況を統合的に理解し、運営改善へつなげることが難しく、多くの現場では十分な可視化が実現されていない状況が続いています。

データ活用の課題

企業が保有するデータ量は増加している一方で、それらを実際の業務改善や迅速な意思決定に結び付けることは依然として大きな課題です。多くの場合、分析は事後検証にとどまり、現場で即座に活用できるインサイトへ転換できていないため、経験や勘に依存した判断が残っています。

オペレーションの課題

本部で策定した戦略や施策を複数店舗へ一貫して展開・定着させることは容易ではありません。また、優れた店舗運営ノウハウや成功事例が組織全体に十分共有されず、標準化やスケール化の障壁となっている点も指摘されました。

 

Hanshow 孫賢杰(Sun Xianjie)氏のコメント

孫氏は次のように述べています。

「小売業のデジタル変革において最初に直面する大きな課題は、店舗の状況を正確に把握できないことです。これは単なるデータ収集の問題ではなく、実行力にも関わる重要なテーマです。これまでの小売DXは主に見える化に重点が置かれてきました。しかし、データを正しく理解し、それを具体的なアクションへとつなげることは、依然として業界全体の課題となっています。Hanshowが推進するデジタルツイン戦略は、まさにこの課題の解決を目指すものです。」

孫氏は、可視化にとどまらず、分析・意思決定・実行までを一貫して支援する次世代の店舗運営基盤の重要性を強調しました。

 

エコシステムによる価値創造

実践可能かつ拡張性の高いデジタルツイン基盤の構築へ

 

  • Hanshowはデジタルツインエコシステムの中核パートナーとして、AIとデータを活

用した次世代店舗基盤の構築を推進しています。

同社は、フィジカルAIの概念を実店舗の運営シーンに取り入れ、NexShelf(スマートシェルフ)、NexConnect(スマートショッピングカート)、NexMate(スマートロボット)、NexOptim(店舗運営設備デジタル化ソリューション)、NexGrid(デジタルエネルギーマネジメントプラットフォーム)などのソリューション群を展開しています。これらのスマートデバイスとデータサービスを統合することで、店舗内の状況をリアルタイムに把握し、分析・意思決定・実行までを一貫して支援するデジタルツイン基盤を構築しています。

Hanshowのアプローチは、単なるデータ収集にとどまらず、店舗運営の高度化と自律化を実現するための実践的かつ拡張性の高いエコシステムを形成している点に特徴があります。

 

  • Microsoftによる技術基盤の提供と次世代店舗モデルへの展望

Microsoftは、クラウドおよびAI分野におけるグローバルリーダーとして、本取り組みを支える技術基盤を提供しています。Azureのセキュアで高可用性・高拡張性を備えたクラウドインフラにより、グローバルに事業を展開する小売企業においても、大規模かつ統一的なシステム導入を可能にします。

さらに、MicrosoftAI Agent技術を活用することで、デジタルツイン環境における分析・判断・実行支援機能の高度化が進められています。

今回のセッションでは、Microsoftから店舗のデジタル成熟度に基づくスマートストアの発展モデルも紹介されました。同社は、将来的に「人がルールとガバナンスを担い、AIエージェントが日常業務の実行を支援する」高度な店舗運営モデルの実現を目指しており、Hanshowをはじめとするパートナー企業との連携を通じて、その実現を加速していく考えを示しました。

 

  • Rainbow Digital Technologyによる実装と運用での深い参画

スマートオペレーション実現の代表的モデルへ**

Rainbow Digital Technologyは戦略的パートナーとして、デジタルツイン基盤の実証および運用に深く参画しています。現在、同社店舗ではNexShelfNexConnectNexMateなどのIoT・AIソリューションが導入されており、従来の人的な巡回・確認業務から、自動化されたタスク管理およびデータドリブンな店舗運営への転換が進められています。

これにより、店舗オペレーションの効率化や業務品質の向上が実現され、HanshowRainbow Digital Technologyによる取り組みは、先進技術を実店舗へ実装し、スマートオペレーションを実現する代表的な事例として注目を集めています。

今後も両社は協業をさらに深化させ、AIによる異常検知やアラート機能にとどまらず、AI主導による業務実行支援やパーソナライズされた顧客サービスの実現など、より高度な店舗運営モデルの構築に取り組んでいく予定です。最終的には、店舗運営全体を最適化するインテリジェントなリテールエコシステムの実現を目指しています。

 

 

 

 

 

 

NRF APAC 2026で初公開

Hanshowが店舗向けリアルタイム実行プラットフォーム「xPilot」を発表

 

  • 現場業務を支援し、より迅速かつ高精度な店舗オペレーションを実現

店舗スタッフは、売場の陳列状況や欠品状況をリアルタイムで把握できるようになり、システムが自動的に生成する作業指示や、スマートロボットによる補充タスクと連携しながら、迅速な対応を行うことが可能になります。

xPilotの導入により、店舗スタッフは売場の陳列状況や欠品状況をリアルタイムで把握できるようになります。システムが自動生成する作業指示や、スマートロボットによる補充タスクと連携しながら、迅速かつ的確な対応が可能になります。

これにより、本部で策定した施策や販売戦略を店舗現場へ確実に展開できるだけでなく、欠品による販売機会損失の抑制、店舗スタッフの業務効率向上にも大きく貢献します。

 

  • 店舗マネジメントを高度化し、データに基づくスマートな意思決定を支援

店舗マネージャーは、ダッシュボード上で売上高、来店客数、コンバージョン率などの主要経営指標をリアルタイムに把握することができます。

これにより、人員配置の最適化、シフト管理、売場レイアウトの改善、設備・エネルギー使用状況の監視および運用管理など、店舗運営に関わるさまざまな意思決定をデータに基づいて行うことが可能になります。

さらに、優れた運営ノウハウや成功事例を組織内で蓄積・共有し、複数店舗へ展開することで、運営品質の標準化と継続的な改善を推進します。その結果、店舗運営の効率化とコスト最適化を実現するとともに、顧客体験のさらなる向上にも貢献します。

 

  • エコシステムにより、継続的な価値創出

xPilotは、オープンアーキテクチャを採用しており、クラウド、AI、ネットワーク・コネクティビティ、リテールテクノロジー、業務アプリケーション、データプラットフォームなど、多様なパートナーソリューションとの連携が可能です。

さらに、HanshowIoTデバイスネットワークを通じて店舗内のさまざまなデータをリアルタイムに収集し、店舗運営の可視化と高度なデータ活用を支援します。

これにより、小売企業は商品選定の最適化、サプライチェーンマネジメント、販促施策のROI分析、在庫最適化、価格・プロモーション戦略の高度化など、既存の経営判断や業務プロセスをさらに進化させることが可能になります。

xPilotは単なる店舗運営ツールにとどまらず、パートナーエコシステムとの連携を通じて、小売企業が保有するデータの価値を最大限に引き出し、持続的な事業成長と新たな価値創出を支えるプラットフォームとして機能します。

 

孫賢杰(Sun Xianjie)氏のコメント

孫氏は、今回発表したデジタルツイン戦略とxPilotについて次のように述べています。

Hanshowは、Microsoft Azureのクラウド基盤およびAI技術を活用し、実店舗におけるデータの可視化と高度な分析を実現するデジタルツイン基盤を構築してきました。これにより、小売企業は店舗で起きている状況をリアルタイムに把握し、その意味を理解できるようになりました。今回発表したxPilotは、その先にある実行の領域を支援するプラットフォームです。データから得られたインサイトを具体的なアクションへと結び付け、より迅速で質の高い店舗運営の実現を支援します。」

さらに今後の展望について、次のように語りました。

「私たちは今後もMicrosoftとの連携をさらに深化させるとともに、Rainbow Digital Technologyをはじめとする小売パートナーとの協業を拡大しながら、デジタルツインエコシステムの進化を推進していきます。テクノロジーとパートナーシップを通じて、グローバル小売業のさらなる効率化、インテリジェント化、そして持続可能な成長に貢献していきたいと考えています。」