テクノロジーデバイス、ネットワーク、クラウド、そしてマネージメントシステムは、益々相互接続されるようになり、1つの会社やデジタルデバイスが単独でビジネスソリューションとして機能できる時代はとうの昔に過ぎ去りました。このことは、実店舗運営をデジタル化したデータドリブンなものとするための高機能IoTデバイス群が店舗のネットワーク上に数多く配置されるようになったリテール分野において最も顕著になっています。その潜在的機能をフルに発揮するため、複数の会社のデバイスとネットワークはシームレスなテクノロジーエコシステムとシンクロする必要があります。

HanshowとMicrosoftとの提携は、共同販売とイノベーションにまで踏み込んだ提携関係があるこのテクノロジーエコシステムの一例です。

Hanshowは、設立してまだ10年ですが、中国での現場電子棚札プロバイダーからリテール技術分野におけるグローバルリーダーへと急速な成長を遂げました。Hanshowは、フランスAuchanへの電子棚札(ESLの独占供給契約を結んだ2016年まであまり海外拡大はしてきませんでした。この協力関係により、ヨーロッパでのさらなる拡大が促進され、ビジネスは数年後にはアジア太平洋、ヨーロッパ、北アメリカを横断する20000店舗、50か国超をカバーするようになりました。

Hanshowは、コロナ禍においても3桁の成長率を続けています。しかし、リテール技術の急速な成長分野では、単なるESLの供給では不十分であることから、Hanshowは現在、小売業者への統合デジタルソリューション一式の供給に注力しています。        

オンライン販売の効果が小売業界で続いている最中で、買い物客にとってより効率的で、魅力的で利便性の高い体験をもたらすように実店舗を変貌させることがこれまで以上に重要になっています。小売の「デジタル・トランスフォーメーション」の中核にあるのは、ヒト中心のアプローチ、すなわち、棚の在庫をフルに保ち、買い物客の動線にしたがって商品を配置し、会計の列を減らし、値札とレジの一貫性を確保し、買い物客一人一人に応じた販売促進をする技術を提供するアプローチになります。

Hanshowは、これらの問題全てに取り組む製品とソリューションを開発し、ストアネットワークがある小売業者に対してMicrosoftと提携しました。

Microsoftとの協業および共同販売

 

Hanshowは、数百の店舗上にある数百万のIoTデバイスの一元管理を可能にするMicrosoft AzureクラウドベースのSaaSを開発しました。このようなシステムは、欧州では、Ahold Delhaizeのような小売業グループには既に配置されており、いまやESLを中心とする1600万個のデバイス群が1つのネットワークを通じて管理されています。以前のローカルなITインフラでは、このデバイス管理を複数店舗間で分断する結果、コストを上げて効率を悪化させていました。

Ahold Delhaizeのような小売業グループは、非常に多くのストアブランドと場所をリモートで一元管理できる1つのシステムを探していました。これこそが、HanshowがMicrosoftとの提携によってもたらすことができたことです。双方の会社とクライアントにメリットをもたらすビジネスエコシステム提携における技術、イノベーション、そして販売を統合する典型例です。     

店舗のデジタル化が広がるにつれ、Hanshowの製品&ソリューションとMicrosoftのネットワーク&コンピューティングとを融合する提携により、継続的なアップグレード、新型デバイスの導入、そしてデータの収集・分析方法の多様化が可能になります。2社は、最近、在庫切れ棚、販売量、棚割り、買い物客の動線その他をモニターするAIソリューションに関するMicrosoftのパートナー実現プログラムの一環で、Sonyとともに共同創発ソリューションに関する提携をしました。

提携によって生み出されたこれらのソリューション群は、世界中のMicrosoftショールームや小売エキスポで一緒に展示され、互いのネットワークを接続し、共同販売の可能性を増大します。関与する会社にメリットが豊富なのは勿論ですが、最終的に最もメリットがあるのは買い物客になるでしょう。